ヒーラーの声

霊界からの強力な働きかけで変わっていった一人の女性

No.017

スピリット・ヒーリングに携わるたびにいつも実感することは、霊界からの強力な導きと働きかけです。患者さんのすべてを知り尽くした完璧な治療を見るたびに、背後に存在する霊界の大きな力をひしひしと感じています。

私は、つい最近もそうした霊界からの働きかけを体験することができました。それは、私たちヒーラーグループが「直接ヒーリング」のボランティアを行っている、愛知県のある現代医学の病院での出来事でした。その病院には、長年にわたって病気で苦しんでいる患者さんや、ガンの末期の方が入院しています。そうした患者さんに向けて私たちは、スピリット・ヒーリングについての簡単な話と直接ヒーリングを行っています。話を終えた後私は、いつものようにその場にいた患者さんに感想を聞いてみました。

すると50代の女性患者さんが「霊や霊界が存在することなどにわかには信じがたい、うさんくさい」と、おっしゃられたのです。その表情は硬く、霊や霊界といった話を拒否しているように見えました。

私は、以前にもこうした話に批判的な患者さんがいたことを思い出し、心の中で「きっとこの患者さんも、ヒーリングを受けることを拒否するだろう」と思っていました。以前の患者さんが、そうだったからです。ところが今回の患者さんは、驚いたことにヒーリングを希望されたのです。怒ったような表情を見ていた私は、あっけにとられてしまいました。

しかもヒーリングが終わった後の感想は、「ヒーリングを受けている間、ずっと霊医にお祈りをしていました」というものでした。女性患者さんの表情からは批判的な雰囲気は消え失せ、心の中の何かが吹っ切れたような穏やかな表情になっていました。そして、すべてのヒーリングが終わり、他の患者さんたちが部屋に戻った後も、まるでヒーリングの余韻に浸っているかのようにその場に残っていました。そして帰り際には、「霊医に会えるようになりたい」と、私たちに笑顔で話しかけてきたのです。

たった数分のヒーリングで、心が大きく変わった女性患者さんの姿を目のあたりにした私は、ただ、驚くばかりでした。それと同時に、霊界からの強力な働きかけと導きを感じずにはいられませんでした。

私たち地上のヒーラーは「霊医の道具」としてヒーリングに携わるだけで、直接、霊界の動きを知ることはできません。また、患者さんの魂の内容を知ることもできません。しかし、こうしたヒーリングを通して心が変化した患者さんを前にすると、ただ霊医の道具として精いっぱい努力していけばいいのだと、実感させられます。

私たち地上の人間の背後には、目には見えなくとも霊界の方々がいて、常に導きと援助をしてくださっています。私はスピリット・ヒーリングを通して、この事実をもっと多くの人々に知っていただきたいと願いながら、ヒーリングのボランティアに携わっています。

(柳辺)