ヒーラーの声

“死の恐怖”を克服した女性の体験

No.011

私たちヒーラーグループでは、遠隔ヒーリングの奉仕を行っていますが、今回は特に印象に残ったヒーリングのケースをご紹介したいと思います。

その方は、以前から書籍やホームページを通じてスピリチュアリズムを学んでこられた50代の女性ですが、霊的真理を理解するのになかなか実感がともなわずにいました。しかし自分自身が病気になり、スピリット・ヒーリングを受けたことで、真理を深く実感できるようになりました。病状が改善されつつある現在、この方は自分の病気を霊的視点から眺められるようになり、真理を心の支えとし、高い心境で日々を歩んでいらっしゃいます。

この女性は、若い頃から腰の痛みを抱えていましたが、2年半くらい前に腰痛が激しくなり体重も減少したため、病院の検査を受けました。すると“子宮ガン”と宣告され、そのとき初めて“死”を身近に意識することになりました。シルバーバーチの「死は恐れるものではありません」という言葉や「霊界がある」という事実は、頭ではわかっていたつもりでした。しかし、いざ自分がガンと診断されたときには、「まだ死にたくない」とか「死ぬのが恐い」とうろたえてしまったそうです。本当の意味で霊的真理を心の支えとすることができなかったのです。

その後女性は、不安や迷いを抱えながらヒーリングを依頼してきました。しばらくして、手術に向けて検査入院が必要となり、結局、病院で遠隔ヒーリングを受けてもらうことになりました。この方は、普段から緊張しがちでリラックスできず、しかも数分と同じ姿勢を保つことができないほど大変な痛みをともなう中で、遠隔ヒーリングに臨みました。

ヒーリングについて、女性は次のような感想を寄せてくださいました。「身体が熱くなり、痛みが和らぎました」「頭の先から足のつま先に至るまで、全身の力がすべて抜けきったようにリラックスできました。生まれて初めて心地良さを味わうことができました」。また、ヒーリングを受けられたことへの感謝の気持ちが心の奥深くからこみ上げ、何度も涙があふれてきたそうです。女性は、3回の遠隔ヒーリングの終了後、子宮ガンの手術を受けました。

現在、この女性は「病気になって良かった」とおっしゃっています。病気をきっかけに言葉では語り尽くせないほどの体験をされましたが、ヒーリングを受けたことによって霊的真理が実感を持って理解できるようになったとのことです。何よりも神と守護霊の存在が心の支えとなり、死を恐れることなく、以前より心穏やかに明るく過ごしてみえます。「いつか皆さんに倣ってトレッキングに挑戦したい」といった前向きな気持ちも伝えてくださいました。心に変化がもたらされ、知人からは「病気をする前より、明るくなったわね」と言われるほど元気になったそうです。

そして今は、「ただ、この身をすべて神に委ねますから、神の道具として役立たせてください」と祈る毎日を送っていらっしゃいます。

私は、この女性の感想を聞いて心から嬉しく思いました。まさに「霊的覚醒の時」を迎えた方であると実感しました。本物のスピリット・ヒーリングは、身体の病気を治すこと以上に魂に大きな変化をもたらすものです。私は、こうした時期のきた方とご縁が持てることを神に感謝し、これからも霊医の道具として最高の貢献ができるよう努めていきたいと思っています。

(谷口)