ヒーラーの声

幼い時に抱いていた夢が、今、実現しています

No.013

私は幼い時から体が弱く、一年のうち何回かは深夜の発作で、苦しさにひたすら耐えるという状況に置かれていました。子供の私では、自分の体調の管理などできるわけもなく、遊びに夢中になった時などは、体力を消耗して発熱することがたびたびありました。そんな私が育った家はとても小さくて、狭い中で一家8人が生活していました。

それでも時々一人になると、「どうか神様と人々のために、いつか自分をお使いください」との祈りにも似た思いが湧いてきました。今思えば、それはとても大それたことなのですが、わけもわからずそう心の中でつぶやいていました。19歳頃になると何をしても目標が見いだせず、流されるままに憂鬱な時を過ごしていましたが、しだいに自分の人生について、生き方について考えるようになっていきました。

その頃から私は、人間にとって「心の成長」こそが一番大事なことだと思うようになりました。そして心の持ち方が、その人の人生を左右することになると考えていました。そうであるなら、「どのような心の持ち方をしたらよいのか?――それを知りたい、学びたい」という思いが膨らんでいきました。同時に、自分をより大きなものに添わせたい、自分の人生をかけて心を成長させる努力をしていきたい、との思いが強くなり、その指針となるものを探し始めました。そんな時、『シルバーバーチの霊訓』を学び、真理を実践しているスピリチュアリズム普及会(心の道場)の人たちと出会いました。

霊訓には、それまでに縁があった宗教では知ることができなかった霊的真実、広い霊的視点に立ったものの見方や考え方が述べられていました。また、人間としてあるべき姿が具体的に示されていました。そしてそれを学ぶスピリチュアリズム普及会の人たちには、真理に基づいた正しい生き方を心がけ、現実に利他愛を実践している本物の信仰者としての輝きを感じました。

私は、自分が求めていた真理に出会えた感動と、本物の信仰にめぐり合った喜びで胸がいっぱいになりました。そして、普及会の人たちと同じように『シルバーバーチの霊訓』を学び、実践したいという思いが強くなり、仲間に加えてもらうことができました。

私にとって『シルバーバーチの霊訓』は、与えられた地上人生を最高に価値あるものへと高めてくれる指針であり、生き方のお手本です。シルバーバーチを繰り返し読み、実践を通して理解を深めることで霊的視点が身につき、日常生活の思い煩いや悩みを小さなものに位置づけることができました。そして、子供の頃に抱いていた「足りないけれど、いつか神様と人々のために自分をお使いください」という祈りが、現実のものとなりました。私は、今こうしてひたすら奉仕に励むことができる“霊的人生”を与えられたことを、心から神に感謝しています。

(岩田)