ヒーラーの声

『シルバーバーチの霊訓』によって救われた私の人生

No.015

私がスピリチュアリズムに導かれたのは今から24~25年前のことですが、それまでの私は、大きな悩みを抱え、将来の希望が持てない不安だらけの暗い人生を歩んでいました。と言うのは、私には重度の知的障害を持った子供がいたからです。「この子供と、今後どのように過ごしていったらいいのか」ということだけに意識が占められ、人生を前向きに考えることなどとてもできませんでした。

そんな様子を見かねた家族や親戚から、霊能者に相談することを勧められました。気が進まないものの、思い切って名の知れた霊能者のところへ足を運びました。しかし霊能者の言うことは腑に落ちないことばかりで、結果的には満足するどころか疑問と絶望だけが大きくなっていきました。

それから2年程たったある日、偶然、スピリチュアリズムとシルバーバーチの存在を知ることになりました。友人から手渡された『シルバーバーチの霊訓』の「あなたとは何か」というタイトルに惹きつけられ、“人間は霊的存在である”という内容に触れたとき、雷に打たれたような衝撃を受けました。「知りたかったことはここにある!」――そう直感すると、あとは夢中になって読み進めました。病人や障害者は神から見放された存在ではない、それどころか神の造られた摂理の中にあって、霊的成長の道を歩もうとしているのだと分かったとき、神への感謝があふれるように湧いてきました。初めて味わう安堵と安らぎ……。私は『シルバーバーチの霊訓』によって救われました。長年の苦しみから初めて解放されました。

そして、障害者も霊的には健常者と何も変わりはないこと、過去に犯したカルマを清算するために地上で体験する苦しみを選択して生まれてきただけであること、そしてその体験が霊的成長の道をリセットすることになるのだと、分かりました。病人や障害者本人・家族にとっては確かに苦しい人生だけれども、霊的視点から見ると、むしろ幸せになる道を歩んでいることが確信できました。

障害を持った子供も私も、それぞれ霊的に成長するためにこの地上で親子として歩んでいることを理解したとき、これまでとは全く違う見方ができるようになりました。「障害を持った子供を授かったのはありがたいこと」と考えられるようになりました。世間から見れば、私はごく普通の障害者の親ですが、霊的に見れば世界中で一番幸せな障害者の親ではないかと思っています。

さらに私は今、スピリット・ヒーリングに携わり奉仕の道を歩ませていただいています。普通なら障害のある子供の世話に明け暮れ、奉仕活動に専念したくても思うようにできないのが当たり前です。それを思うと、ヒーラーとして霊医のもとで奉仕をさせていただけることは、私の人生にとって最大の喜びです。これからも、苦難から多くの霊的恩恵を与えていただいたことを神と霊界に感謝し、ヒーリングの奉仕に携わっていきたいと思います。

(中谷)