ヒーラーの声
ニセ霊能者によって引き起こされた霊障で、苦しむことになった女性の話
No.016/
精神的な病気になると、目に見えない世界への関心が高まり“霊能者”を頼る人がいます。病気ではなくても、霊能者に悩みを相談する人も大勢います。ここではヒーリングを通して出会った、ニセ霊能者に振り回された女性について紹介したいと思います。
40代のAさんは日頃の悩みを霊能者に相談するうちに、その霊能者の主催するセミナーに参加するようになりました。彼女は霊能者から「あなたには霊能力があります。これからは霊的な力をコントロールすることが大切です」と言われ、30万円の“霊能者養成セミナー”を受講しました。すぐにさまざまな現象が起こるようになり、最初は有頂天になっていましたが、そのうちに怖くなっていきました。Aさんは、このままではいけないと思い、セミナーへの参加を途中でやめました。
しかし、そこからが地獄でした。家にいても、外出しても、セミナーの講師である霊能者がイメージの中に現れ、「どこにいっても逃げられはしない」と脅してくるのです。眠れない日々が何日も続きました。
ニセ霊能者によるセミナーや講座には、そこに集まる人たちや主催する霊能者の思いによって、多くの低級霊やイタズラ霊が引き寄せられてきます。低級霊は、地上人をからかってはおもしろがります。彼女はそうした事実をまったく知りませんでした。
Aさんはノイローゼになり、心身のバランスを崩して病院に行くと“統合失調症”と診断されました。その後、彼女はインターネットで検索してヒーラーグループにたどりつき、スピリット・ヒーリングを受けました。現在、まだ統合失調症は治っていませんが、症状は確実に改善しています。彼女は、ヒーリングをきっかけに「霊的真理」を学ぶようになり、自分が本当に霊的に無知だったことに気がつきました。そして、自分が霊媒体質であることをしっかりと理解できるようになりました。今は、「背負えない荷物は与えられない」というシルバーバーチの言葉を心の支えにして日々を歩んでいます。
困ったことが起こるたびに霊能者めぐりをする人がいますが、それはとても危険なことです。そのことを本当にわかってほしいと思います。ニセ霊能者によって、なくてもいい霊障が引き起こされたり、多額のお金を騙し取られたりする人を見るたびに、一刻も早く「正しい霊的知識」を手にしてほしいと強く感じます。
私は、最後の頼みの綱としてヒーリングを依頼してくる人たちに、スピリット・ヒーリングを通してスピリチュアリズムを知ってほしいと思っています。本物の真理を知って、霊能者に騙されることのないような道を歩んでほしいと心から願っています。
(小川)