ヒーラーの声
ヒーラーにとって「祈り」は生命線
No.002/
霊界の道具として働くヒーラーにとって、「祈り」は欠かすことができないものです。
私が「祈り」の重要性を痛感したのは、ヒーラーとして奉仕を始めたばかりの頃でした。雑事に追われ、ヒーラーとしての心の準備ができないままヒーリングに臨んでしまったことがあります。そのとき、霊的エネルギーの通路としての役目を果たせなかった自分の不甲斐なさを悔い、患者さんのために役に立つことができなかったことを心から申し訳なく思いました。私は、霊医の道具となってヒーリングをするためには、常に霊的世界に軸足を置き、高い心境を保っていかなければならないことを痛感しました。
それ以来、私は、どんなに忙しくてもヒーラーとしての使命を果たすために、毎日、必ず「祈り」の時間をとるようにしています。たとえ短い時間であっても、祈りによって霊的意識を取り戻すことができ、霊界からのエネルギーで心が満たされることを実感します。どんなに肉体が疲れていても力が湧いてきて、清々しい思いでヒーリングに臨むことができるのです。
また、1週間に1度は近くの山に行き、自然の中でじっくりと霊的世界と交わる時間をとっています。静寂の中に身を置いて目を閉じると、日常の喧騒が遠ざかり、物質的な思いが消えて霊を中心とした意識に変わっていきます。祈りが深まっていくにつれて、最高の奉仕に携わっている喜びと感謝の思いが胸にあふれ、「もっと人のために役に立ちたい」「道具として使ってもらいたい」という思いが心の底から湧き上がってきます。
空気や水や食料が肉体を維持するために不可欠なものであるように、私たちヒーラーにとって「祈り」は、霊的生命を維持するための命綱と言えるものです。ヒーリングのときだけ霊中心の心に切り替えようとする程度では、霊医の純粋なエネルギーを患者さんに流すことはできません。どんなときでも「霊界の道具」として自分を役立ててもらえるように、絶えず真剣な祈りの気持ちを持ち続けて歩んでいくことで、スピリット・ヒーラーとしての役目を果たすことができるのだと思っています。
(大河内)