ヒーラーの声

病気は、人間を成長させることもある

No.047

病気は“カルマ”から生じることがあります。カルマとは「神の摂理」からはずれた行為のことであり、そのカルマをなくして正常な状態に戻すために病気などの“苦しみ”が発生するようになります。

私はこれまで、多くの方にヒーリングをする機会を与えられました。それを通して、病気が人間の心を深くするということを強く実感するようになりました。患者さんの中には、「病気になって、たくさんのことを学びました」「これまでは考えなかった自分の人生について、深く考えるようになりました」「病気になる前よりも心が穏やかになりました」などと言う方がいます。私は、そうした言葉を耳にするたびに、病気になったことでその方の心が深くなっていること、霊的成長をしていることが分かります。まさに病気の体験が“前世のカルマ”を精算するプロセスになっていることを実感します。

カルマが切れて“治るべき時期”がきた人には、共通の傾向があります。それはヒーリングを依頼してきても、自分の病気について「何としても治してほしい」とは思っていないということです。「治っても、治らなくてもいい」「病気になってよかった。病気をしなければ自分は変われなかった」と考えていることです。

私は、こうした方に出会うたびに、シルバーバーチの言葉が真実であることを実感します。シルバーバーチが言うように、苦しみの体験によって人間は成長すること、病気も「神の摂理」の一環なのだということを得心させられます。
病気は苦しいものであり、誰にとっても避けたいものです。しかし視野を大きくし、霊的観点から見ると、病気は霊的成長を促してくれる“ありがたいもの”と言えます。私はヒーリングに携わることによって、病気は人間の成長にとって必要なものだということを、実感をもって理解できるようになりました。

私たちヒーラーは、ヒーリングに臨むたびに、病気の苦しみが霊的成長のきっかけになることを願っています。患者さんにとって苦しみの体験が、霊的人生を歩み始めるためのチャンスとなるよう祈りながら、ヒーリングにあたっています。

(小川)