ヒーラーの声
スピリット・ヒーリングでは、仰々しい“悪魔祓い”は必要ありません
私たちにとって「除霊」は簡単です!
No.077/
昨年の11月、「悪魔祓い、聖なる儀式」というドキュメンタリー映画が話題になりました。映画は、イタリアのシチリア島の有名なエクソシストのもとに、悪魔に取り憑かれた人々が“悪魔祓い”を求めてくる様子を映し出していました。
カトリック教会では、悪魔祓い師を“エクソシスト”、悪魔祓いの儀式を“エクソシズム”と言います。21世紀の現代に悪魔祓いなんてと思うかもしれませんが、驚いたことに、悪魔祓いを求める人は年々増加しているとのことです。
エクソシズムでは、取り憑いた悪魔と聖職者(エクソシスト)との間で激しい闘いが展開されます。エクソシストは十字架や聖書を武器にして悪魔と闘います。憑依された人は奇声を発したり、気を失ったりします。闘いでエクソシストは著しく体力を消耗し、時にはケガをすることもあります。(※実際には、取り憑いているのは悪魔ではなく“低級霊・邪悪霊”です。)
実は、私たちのところにも、しばしば“憑依”に苦しむ方からヒーリングの依頼があります。私たちは、そうした方たちの依頼に応じて「除霊治療」をしますが、その際、エクソシズムのような仰々しい儀式も霊との闘いも必要ありません。霊界の高級霊(霊医)に頼むだけで、あっという間に取り憑いた霊を引き離すことができるのです。
スピリット・ヒーリングの除霊の方法は、とても簡単です。ただ、霊界の霊医に依頼するだけです。霊医が依頼をキャッチすると、憑依している霊を連れ去ってくれるのです。患者と離れていても問題はありません。どんなに離れた所にいる患者に対しても、霊医に頼めば簡単に除霊ができます。
世間一般の心霊治療(除霊)では、エクソシズムと同じように、ヒーラーが自分のサイキック能力を用いて直接、憑依霊を取り除こうとします。しかし、私たちのように霊界の霊医に依頼した方が、ずっとスムーズに治療できます。
私たちが行っているスピリット・ヒーリングは、世の中のどんな除霊治療にもまさる効果をもたらします。霊医にとって、憑依した霊を取り除くのは難しいことではありません。しかし、その効果を持続するには、どうしても患者自身の努力が欠かせません。そのため自己努力の大切さを強調するのですが、患者さんの多くは、目先の苦しさが取り除かれるだけでよしとして、努力をしなくなってしまいます。スピリット・ヒーリングで除霊するのは簡単ですが、その後、本人が必要な努力をしなければ、元の状態に戻ってしまいます。
いったん除霊しても、患者さんの心が変わっていかなければ、再び憑依が引き起こされることになります。これには、患者さんの「カルマ」が関係しています。せっかくヒーリングをして差し上げたのに、また苦しむようになるのはとても残念なことですが、私たちにはどうすることもできません。本人が苦しみの中で自己努力をするようになるまで、待つしかないのです。
憑依される人は“霊の声”が聞こえると、自分が偉くなったかのように思い、それがたまらない快感になっていきます。ごう慢で自己顕示欲の強い人間、うぬぼれや劣等感の強い人間は、低級霊の餌食になりやすいのです。
スピリット・ヒーリングによる除霊治療に携わる中で、人間としての謙虚さと良識、また性格的な穏やかさが大切であることをつくづくと感じます。
(中谷)