ヒーラーの声
イギリスのスピリチュアリズムの現状について
No.037/
よく“スピリチュアリズムの本場はイギリス”と言われますが、皆さんは今のイギリスのスピリチュアリズムがどうなっているか、ご存知でしょうか?「シルバーバーチの霊訓を世の中に送り出した国だから、きっと多くのシルバーバーチファンがいるに違いない」「日本にもこんなに大勢のシルバーバーチファンがいるのだから、イギリスならもっと多くの人がシルバーバーチを学んでいるだろう」――おそらくそう思われることでしょう。では、実際はどうなのでしょうか。
イギリスには、日本各地にお寺があるように、たくさんの“スピリチュアリスト・チャーチ”があります。そしてほとんどのチャーチがホームページを開いているので、インターネットを通じてその活動の様子を知ることができます。私は、『シルバーバーチの霊訓』について書いてあるところはないかと期待しながら、いくつかのスピリチュアリスト・チャーチのホームページを見たのですが、がっかりしてしまいました。
ほとんどのチャーチが『シルバーバーチの霊訓』を学ぶどころか、いまだに霊能者による霊視の公開デモンストレーションを行うという、現象レベルにとどまっているのです。それが現在のイギリスのスピリチュアリズムの実情です。パソコンを前にして、私は大きなため息をつくしかありませんでした。
イギリスは、あの“シルバーバーチ”が60年もの間、霊的真理をおろし続けたスピリチュアリズムの本場です。『シルバーバーチの霊訓』という素晴らしい霊的知識の宝庫をまっ先に手にしていながら、霊視などに関心を向けている現状を考えると、残念でなりません。
日本のスピリチュアリストの中には今でも、「自分はスピリチュアリズムの本場イギリスへ行って学んできた」と誇らしげに言う人がいます。現象レベルで停滞しているイギリスへ行って、いったい何を学んできたというのでしょう。わざわざイギリスに行かなくても、日本では『シルバーバーチの霊訓』を手にすることができます。そしてシルバーバーチの言葉に感動し、その教えに従って生きていこうと純粋に考えている人がたくさんいます。霊能者に霊視をしてもらわなくても、『シルバーバーチの霊訓』がもたらしてくれた霊的真理・霊的事実を知ることで、死後の世界の存在を確信し、霊的人生を歩みだす人が大勢いるのです。
『シルバーバーチの霊訓』という人類にとって最高の叡智を手にしていながら、イギリスのスピリチュアリズムは、現象レベルで停滞したままです。しかし、地球人類を救おうという霊界の働きかけが途切れることは決してありません。日本でシルバーバーチを学ぶ人が日増しに増えているのは、今、この日本に霊界が集中して働きかけてくれているからです。今後、この日本を「シルバーバーチ大国」にしていくことが、霊界の道具として私たちにできる最高の仕事だと思っています。
(若山)