(9)スピリット・ヒーリングによる「ヒーリング革命」と「ヒーラー革命」
スピリット・ヒーリングによる「ヒーリング革命」
今、地球は“スピリチュアリズム”という霊界からの働きかけのもとで、人類史上初めての霊的変革期を迎えようとしています。今この時も、霊界を挙げての「地球人類救済計画」が着々と進行しているのです。「スピリット・ヒーリング」は、その地球人類救済計画の一環として、霊界人の主導によって展開している活動です。
スピリチュアリズムを背景に展開しているスピリット・ヒーリングは、地球規模での「ヒーリング革命」を引き起こしつつあります。従来のヒーリングでは、治療費・報酬を要求することが当たり前とされてきました。スピリチュアル・ヒーリングは常に、営利主義・商業主義のもとで行われてきました。それに対してスピリット・ヒーリングは、「無償の奉仕活動・純粋な利他愛の実践」としてなされるものです。スピリチュアリズムの普及とともに「スピリチュアル・ヒーリングは無料で行う奉仕活動である」との認識が広まり、やがてそれが常識になっていきます。そしてこれまで全く存在しなかった新しいヒーリングの動きが、地球規模で展開していくようになります。これがスピリット・ヒーリングによる「ヒーリング革命」です。
スピリチュアリズムを背景としたスピリット・ヒーリングは、地球上に「ヒーリング革命」を引き起こすことになります。スピリチュアル・ヒーリングとは無償の奉仕活動・純粋な利他愛の実践であるとの認識が、地球上での常識になっていきます。今はまさに、そうした「ヒーリング革命」の始まりの時なのです。本物のスピリチュアル・ヒーラー(スピリット・ヒーラー)は、ヒーリング革命の開拓者であり、先駆者なのです。
歴史の流れを正しく読み取れる人間には、現在進行中の「ヒーリング革命」によって、スピリチュアル・ヒーリングがすべて無償の奉仕活動・真の利他愛の実践となっていく様子が容易に想像できるはずです。ヒーリング革命の進展につれて、ヒーリング界の状況は今とは全く違ったものになっていきます。
ヒーリング革命にともなう「ヒーラー革命」
ヒーリング革命の進展にともない、スピリチュアル・ヒーリングの治療費・報酬に対する考え方は根本的に変化していくようになります。これまでのヒーリングは、病人の弱みに付け込んだあくどい金儲けの手段となってきました。ニセ・ヒーラーは、詐欺まがいの行為によってヒーリングの権威を貶めてきました。しかしヒーリング革命の進展によって、そうした不正は一切通用しなくなります。ヒーリングを利用した金儲けや人気取りの悪事は、誰の目にも明らかになっていきます。これが、スピリット・ヒーリングによる「ヒーラー革命」です。
将来のヒーラーは、「人類への無償の奉仕者」「純粋な利他愛の実践者」以外の何者でもなくなります。現在のようなヒーリングをして金銭を要求するといったヒーラーは、地球上のどこにも存在できなくなる時代が確実にやってくるのです。今後しばらくの期間は、良貨(本物のヒーラー)が悪貨(ニセ・ヒーラー)を駆逐する時代が続きます。これまでは悪貨(ニセ・ヒーラー)が良貨(本物のヒーラー)を駆逐してきましたが、これからは反対になっていきます。IT技術の発達によって「スピリット・ヒーリング」についての正しい知識が世界中に知れわたり、ニセ・ヒーラーの居場所はどこにもなくなってしまうのです。
将来のヒーラーは、現在のヒーラーとは全く違った存在となります。奉仕精神と犠牲精神に富んだ誠実な信仰者だけがヒーラーになる時代が、確実に訪れるようになります。金儲けや人気取りといった世俗的・利己的な生き方をする人間は、ヒーラーにはなれません。無私無欲の生き方、犠牲的な生き方こそが、“本物のヒーラー”の証明となるのです。口先でいくら立派なこと(霊的真理・愛・正義・信念)を言っても通用しません。何を言うかではなく、実際に何をしているかだけが問題にされるようになるのです。
ヒーラーは、スピリチュアリズムの「地球人類救済プロジェクト」の一員として、大義のために生きなければなりません。地球人類救済という歴史的な使命を背負うことができる人間でなければ、本物のスピリチュアル・ヒーラー(スピリット・ヒーラー)にはなれません。
スピリチュアル・ヒーラーに要求される崇高な使命感
本物のスピリチュアル・ヒーラーになるためには、「地球人類救済」という崇高な使命感が不可欠です。この「崇高な使命感」こそが、スピリット・ヒーラーにとって最も必要とされる内容であり、それがなければヒーリングを人類への奉仕活動とすることはできません。
真のスピリチュアル・ヒーラーが持つべき“使命感”とは――具体的に言えば「スピリチュアリズムを進める霊界の大軍団の前線兵士としての意識」のことです。スピリット・ヒーラーの立場とは――第一に「スピリチュアリズムのために霊界を挙げて組織化されている大軍団の一員」ということです。地上のスピリット・ヒーラーに対して、霊界のスピリット(霊医)たちが協力するのは、同じ大軍団に所属している仲間だからです。スピリット・ヒーラーは、身を地上に置いていても、どこまでも霊界の軍団の一員なのです。
スピリット・ヒーラーとして貢献したいと願った者は、イエスを中心とする霊界の大軍団の地上部隊の一兵士であることを常に自覚していなければなりません。スピリット・ヒーラーは、億万の高級霊とともに「地球人類救済計画」に参加しているのです。霊界の人々に救いを求める立場ではなく、霊界の人々と一緒になって地上人に救いを与える側に立っているのです。
「スピリチュアリズムを背景とした使命感」を持ったときヒーラーは、霊界の人々の応援と協力を受けられるようになります。そして人類に貢献することができる、真のスピリット・ヒーリングが実現するようになります。本物のスピリット・ヒーラーを目指す人にとって「スピリチュアリズムを背景とした使命感」は、なくてはならないものなのです。
ヒーラーや霊能者には、心霊現象を演出してスピリチュアリズム運動を進めるという役割・使命が与えられています。それは具体的には――「人間は死後も霊として存在する」「霊界には多くの霊たちが生活している」という霊的事実を、心霊現象を通して証明することです。それによって、これまで物質世界の存在しか信じられず、死ねばすべてが終わるとしてきた人々の考え方に、大転換を引き起こすことになります。これが「霊的覚醒」です。心霊現象がきっかけとなって霊的世界に意識を向け、新しい生き方を始める人が現れるようになるのです。
ヒーラーや霊能者が心霊現象を演出するのは、地上人に霊的事実を認めさせて、それに基づく正しい考え方・生き方を促すことです。霊的真理の基礎である「霊魂説」を証明し、スピリチュアリズムがもたらす“霊的思想・霊的教訓”を人々が受け入れられるように準備をすることが役目であり、使命なのです。
「目標をいつもその一点に置いてください。すなわち魂を生命の実相に目覚めさせることです。それがすべての霊的活動の目標――大切な目標です。ほかのことは一切かまいません。病気治療も、(中略)究極的には人間が例外なく大霊の分霊であること、すなわち今この時点においても霊的存在であるというメッセージに目を向けさせて初めて意義があり、(中略)ぜひともその理解が必要なのです。」
『霊的新時代の到来』(スピリチュアリズム普及会)p.137~138
すでにヒーラーとして歩んでいる方へ
すでにヒーラーとして歩んでいる方々は、勇気を持って営利的ヒーリングを捨て去り、高級霊が認める本物のヒーリングを目指して歩み直してください。そして「ヒーラー」イコール「詐欺師・ペテン師」というイメージを、「ヒーラー」イコール「無償の奉仕者・真の利他愛の実践者」というイメージに変える先駆者になってください。
大半の患者は、病気の苦しみの中で非常にエゴ的になっています。「手っ取り早く病気を治してほしい」「今すぐに治療してほしい」「他人を後回しにして自分を先に治療してほしい」などと、我がままを言います。なかには何人ものヒーラー・治療師を渡り歩いて、身勝手な悪口を言いふらすような人間もいます。ヒーラーは、こうした患者を前にするとつい、エゴ的な思いを持つようになってしまいます。ヒーラーと患者は、しょせんお金を前提とした関係でしかあり得ないと考えるようになってしまいます。
しかし、人々への奉仕者たるべきヒーラーは、患者のエゴに振り回されるようなことがあってはなりません。「霊界の道具」としての崇高な使命感を堅持し、無私無欲の生き方を示し続けていかなければならないのです。
真のスピリチュアル・ヒーリング大国を目指して
金銭や名声・権力といったこの世の富を求めるような人間は、スピリット・ヒーラーにはなれません。そうした霊的価値のないものは、野心に動かされたニセ・ヒーラーが求めるものです。本物のスピリット・ヒーラーは「地球人類の霊的救済」という霊界を挙げての大プロジェクトに参加する最高の求道者であり、人類の歴史をかけた霊的革命家なのです。
スピリット・ヒーラーを志す者は、世間一般のヒーラーとは違っていなければなりません。無知な人間を騙して物質的な利益を得ようとするような、ケチな生き方をしてはなりません。スピリット・ヒーラーは、霊界の高級霊とともに地球人類の未来のために人生を捧げるという、スケールの大きな生き方を目指さなければなりません。無償の奉仕者として人類の“霊的救い・霊的幸福”を願い、自己の利益を犠牲にして大義に生きるべきなのです。
そうした本物のスピリット・ヒーラーが全国各地に現れることによって、日本は世界に先駆けてスピリチュアル・ヒーリング大国となり、世界の国々に手本を示すことができるようになります。「スピリット・ヒーリングとは、無償の奉仕活動である」との認識が日本中に定着したとき、日本は名実ともに「真のスピリチュアル・ヒーリング大国」として立つことができるのです。それが霊界の高級霊たちが、日本人に期待している内容です。
今後、日本には本物のスピリット・ヒーラーが次々と輩出するようになり、スピリチュアル・ヒーリング大国への道を歩んでいくことになります。日本人スピリット・ヒーラーが、世界の人々にスピリット・ヒーリングの手本を示していくことになります。それは、日本人としてなし得る地球人類への最高の貢献です。そうした時代が一刻も早く到来することを心から願っています。