はじめに

日本スピリチュアル・ヒーラーグループでは、スピリチュアリズム普及の一環として、「スピリット・ヒーリング」を行っています。スピリット・ヒーリングは、霊界にいる医者(霊医)が主役となって行われるきわめて特殊なヒーリングです。霊医が「道具」として認めたヒーラーによって、ヒーリングが進められていきます。人類史上、最高の霊界通信である『シルバーバーチの霊訓』の中には、スピリット・ヒーリングに関する霊的知識が数多く示されています。

スピリット・ヒーリングの目的は、「魂の目覚め」

ヒーリングを依頼してくる大半の方は、病気は不幸なことだと考え、病気になってしまったことを嘆き悲しんでいます。しかし、霊的観点から見ると、病気は必ずしも不幸ではないし、悲観するようなことでもありません。なぜなら、病気は、痛みや苦しみを体験することで、これまでの生き方を見つめ直し、反省するチャンスをもたらしてくれるからです。

スピリット・ヒーリングは、ヒーリングを通して霊的覚醒をもたらす特別なものです。ヒーリングを受けた方の意識が霊的世界へと向かい、霊を中心とした新たな人生の一歩を踏み出すきっかけになることが、スピリット・ヒーリングの目的です。スピリット・ヒーリングは、病気の癒しとして最強のヒーリングですが、それだけにとどまらず、ヒーリングをきっかけとして「魂の目覚め」をもたらし、霊的生き方を促すものなのです。

ヒーリングは、「無償の人助け」

スピリット・ヒーリングには、もう一つの目的があります。それは、地球上のヒーリングをお金儲けの手段ではなく、「人類への無償の奉仕」「純粋なボランティア活動」にするということです。

本来ヒーリングは、無料で行う奉仕活動であり、ヒーラーは、利他愛の実践者でなければなりません。ところが世間では、“スピリチュアル・ヒーリング”というと、あくどいヒーラーによってお金儲けの手段にされています。ヒーラーを自称する人の多くが、ヒーリングを利用して詐欺まがいの行為を平気で行っています。

スピリット・ヒーリングは、こうした世間一般で行われている金儲け主義のヒーリングや人だましのヒーリングに対して、本当のヒーリングのあり方を人々に示していくことを目的としています。すべてのスピリチュアル・ヒーリングは、「無償の人助けの行為」でなければならないのです。

私たちは人生の困難に遭遇するとつい視野が狭くなり、不安や苦しみが生じてきます。そのような時、霊的真理を読むことで「霊的視野」がもたらされ、物質的な狭い心境から抜け出て、心が一気に明るく晴れやかになります。真理は心を広くし、高め、苦しみを乗り越える力を与えてくれます。

質問――余暇の正しい使い方について教えてください。

「余暇は精神と霊の開発・陶冶に充てるべきです。これはぜひとも必要なことです。なぜかと言えば、身体に関係したことは、すでに十分な時間が費やされているからです。人間は誰しも、健康を維持し増進するための食生活には、大変な関心を示します。(中略)自分の奥に汲めども尽きぬ霊的な宝の泉があることを知りません。精神と霊が満喫できるはずの美しさを垣間みたことすらありません。誰にも霊的才覚が宿されていることを知らずにおります。それの開発は内的安らぎを生み、人生のより大きい側面のすばらしさを知らしめます。」

シルバーバーチの霊訓(4)』p.211-212