ヒーラーの声

いつの間にか、私の人生は“スピリチュアリズム漬け”だった

スピリチュアリズムのために捧げた最高の人生!

No.072

私たちヒーラーは毎年、元旦に全員が集まって、大霊への祈りから新しい年を出発します。その一年で最初の祈りの場に出ると、いつも私の心に感動が広がり、感謝の思いがこみ上げてきます。深い喜びで胸がいっぱいになります。そしてスピリチュアリズムに導かれ、スピリチュアリストとして歩み始めてから現在に至るまでの、自分の人生を振り返ります。

スピリチュアリズムに出会って間もない頃の私は、毎日をがむしゃらに歩んでいたため、常に先のことだけに意識が向けられていました。過ぎ去ったそれまでの歩みを振り返り、感慨に浸るというようなことはありませんでした。

ところが十年が過ぎた頃から、スピリチュアリズム一筋の人生を振り返ることができるようになりました。新しい年を迎えるたびに、スピリチュアリズムに捧げてきた一年を振り返り、感謝の思いとともに新たな決意を持って新年を出発できるようになりました。

私たちのサークルの活動は、年ごとに思いもかけなかった方向に展開してきました。“スピリチュアリズム”と“スピリチュアル・ヒーリング”の広がりは、予想もつかないほどのスピードで拡大しています。その人知を超えた変化を知ることで、確かにこの道が霊界主導で進められ、私たち地上のスピリチュアリストとヒーラーは、霊界の人々の道具に過ぎないことを実感します。

スピリチュアリズムに出会ってから、15年が過ぎ、20年が過ぎ、そして今、30年が過ぎようとしています。考えてみれば、生まれてから現在に至る人生の半分近くが、スピリチュアリズムとともにありました。いつの間にか自分の人生が“スピリチュアリズム漬け”になっていたことに気がつき、大きな感動に包まれました。今年の新年の出発は、その感動から始まりました。

思えば、スピリチュアリズムと出会う前の若かった時には、私も人並みにやりたいことや目標を持っていました。社会で活躍したい、自分の力を試してみたいと思ったこともありました。しかし、霊界からの導きによってスピリチュアリズムと出会い、いつの間にかスピリチュアリズム一色の人生を歩むことになりました。

スピリチュアリズム普及会のメンバー・ヒーラーの中には、才能に恵まれた人間がいます。もしスピリチュアリストではなくこの世の一般人として生きてきたなら、成功を収めたに違いないと思える人もいます。

しかし皆、これまで“スピリチュアリズム漬け”の人生を歩めたことへの感謝を口にします。もし他の道に行っていたなら、そのためにエネルギーのすべてを費やすことになってしまったことでしょう。スピリチュアリズム人生は、片手間で歩めるようなものではありません。すべてを捧げてきたからこそ、“スピリチュアリズム漬け”の人生を送ることができるようになったのです。

人生を自分のやりたいことのためではなく、スピリチュアリズムのために捧げられたこと、時間とエネルギーのすべてを捧げられたことは、感謝以外の何ものでもありません。

気がつけば、私の心からは、若い時に思い描いていたこの世的な成功などはいっさい消え失せています。“スピリチュアリズム”と“シルバーバーチ”を普及すること以外、何もないことに自分で驚きます。

私も少しは霊的成長をしたのでしょうか? 「バカ、思い上がるな!」との霊界の人々の声が聞こえてきます。

(大河内)