ヒーラーの声

比叡山に行って、スピリチュアリストとしての使命を再確認しました!

No.070

私たちヒーラーグループは先日、京都と滋賀県の県境にある比叡山を訪ねました。比叡山・延暦寺は日本仏教の中心であり、総本山といってもいいような所です。比叡山から鎌倉仏教の創始者たちが次々と輩出され、日本の仏教が大衆化することになりました。

私たちヒーラーはこれまで、史跡などを訪ねて人類の歴史を振り返り、その時代を生きた人々に思いを馳せてきました。今回訪れた延暦寺は、日本仏教にとって最も重要な歴史のある寺院で、出かける前からとても楽しみにしていました。

「鎌倉仏教の祖師となっていった名僧たちは、どのような思いで修行をしてきたのだろうか?」――私は、スピリチュアリズムの霊的真理がない中で人々の救いのために懸命に歩んだ僧たちの足跡をたどってみたいと思いました。

延暦寺には、開祖・最澄の願いがこめられた“不滅の法灯”や、僧がこもって修行をしていたというお堂、また、名僧たちの諸国伝道を描いた絵が参道の途中に飾られていました。その絵からは、苦難に耐えながら教えを広め続けた様子が伝わってきました。

当然のことながら、僧たちが生きていたのはスピリチュアリズムが始まる遥か以前の時代です。まさしく世の中が乱れ、霊的暗闇におおわれていた時代です。そうした状況にあって、万人に救いをもたらそうと人生をかけて修行した名僧たちの心情は、私たちにも理解できます。もし私たちが平安時代や鎌倉時代に生まれていたなら、彼らと同じように仏教にすがり、その教えを広めようとしたに違いありません。

スピリチュアリズムから見れば、仏教の教えは間違っています。そこにわずかな真理は含まれていても、霊的無知ゆえに本当の救いをもたらすことはできません。しかし、「人々を救いたい!」という僧たちの願いは、真実だったはずです。

私は比叡山・延暦寺を訪れたことで、自分が置かれているスピリチュアリストという立場を再確認し、感謝の思いでいっぱいになりました。霊界の導きの中でスピリチュアリズムと出会い、スピリット・ヒーリングを通して人々の霊的成長のために貢献できるという恩恵を、改めて実感しました。日本人の“魂の救い”に人生を捧げてきた先人の姿に触れ、「自分はスピリチュアリストとして、高級霊界からもたらされた霊的真理を人生をかけて伝えていきたい。人生の最後の最後まで全力を尽くしていきたい!」との思いを、いっそう強くすることができました。

(柳辺)