ヒーラーの声

90歳にしてスピリチュアリストの仲間入り、ますます若返る父

No.063

先回、「ヒーラーの声」で父のことを書きましたが、それを読んだ数名の方から「その後のお父さんのことが知りたい、もっと続きを載せて!」という声が届きました。そこで、さっそくご要望に応え、第2弾をお伝えします。

先回、お知らせしたように、私の父は90歳を目前にしてスピリチュアリズムの霊的真理に目覚めました。そしてその後、父は“真のスピリチュアリスト”を目指して快進撃しています。驚いたことに父は、以前よりずっと若返って見えるようになりました。

父は今、毎月浜松で行われている読書会に参加するのを心待ちにし、伝道意欲も旺盛で、「もっともっと多くの人に霊的真理を知ってほしい」という思いに燃えています。

父は90歳の誕生日に、これまでの自分自身の人生と今まで学んだスピリチュアリズムの真理を家族に語ってくれました。「自分は戦争に行ったが、当時はお国のため、天皇陛下のために尽くすことが中心だった。また人に奉仕するのは、当たり前だった。今は、一人でも多くの日本人が霊的世界の勉強をして、奉仕や人助けをするようになってほしい」――こうした父の言葉を聞いて、普段、感謝の気持ちをあまり口にしたことのない母が、突然「ありがとう」と言ったのです。

あまりのことに私は感動し、言葉がでませんでした。さらに父は、「読書会で真理を教えてもらうのも分かりやすいし、一人で『ニューズレター』(スピリチュアリズム普及会発行)を読むのも勉強になるぞ」と嬉しそうに言いました。

私たちの地上人生の目的は、霊的成長を成すことです。死んで霊界に行っても、誰もが例外なく霊的成長の道をたどります。年老いてスピリチュアリズムの霊的真理に出会うのも、若くして真理に出会うのも、永遠の霊的人生から見れば大差はありません。

大切なことは、真理にそって正しく実践するかどうかです。私は、父より一歩先にスピリチュアリズムの真理に出会いました。肉の親である父は、肉の子供である私から、その真理を伝えられ、人生を一変させました。父の大変身ぶりを目にするたびに私は、後に続く人たちのために「良きスピリチュアリストの手本」となるよう努めていかなければと決意を新たにします。

霊的真理に目覚め、あまりにもいきいきしている父の顔を見ていると、私は心にいたずらな思いが湧いてきました。そして、次のように言いました。

「お父さん、死後の世界があることがわかったから、もう骨は何処へ捨ててもいいよね。葬式もやらなくていいよね」――真理を知ったからといって少しは抵抗するかと思い、それを期待していたのですが・・・・・・。

ところが父のそばでそれを聞いていた母が、「葬式をやらないなんてとんでもない。 馬鹿なことを言わないで」と真剣に怒り始めました。いやはや、真理が理解されるのは難しいことですね。

(谷口)