(1)日本スピリチュアル・ヒーラーグループの発足とメンバーについて

「スピリチュアリズム普及会」のメンバーによるヒーラーグループ

私たち「日本スピリチュアル・ヒーラーグループ」について紹介させていただきます。日本スピリチュアル・ヒーラーグループは、約20名のヒーラーからなるボランティア・グループです。全員が「スピリチュアリズム普及会」のメンバーで、20~30年にわたるスピリチュアリズムとの関わりを持っています。

スピリチュアリストとして霊的人生を歩む中で、霊的能力(ヒーリング能力)が発現するようになった者が、ヒーラーとしてボランティア活動に携わることになりました。当初はメンバーの誰もが、自分がヒーラーとして活動するようになるなどとは夢にも思っていませんでした。スピリチュアリストとして、自分の足りなさを克服しようと精いっぱい努力を重ねてきたにすぎません。ひたすら霊界の良き道具を目指して歩むうちに、自然と霊的能力が現れ、ヒーラーへの道が開かれることになりました。ヒーラーとして出発した時期は、一人一人異なっています。また、ヒーリング能力の特徴や強さも、それぞれ違っています。

「スピリチュアリズム普及会」という一つの小さなサークルの中に、集中してヒーラーが現れたことは、スピリチュアル・ヒーリングの組織的な奉仕活動を展開するには、実に好都合でした。ヒーリングの効果を最大限に引き出すために、複数のヒーラーを組み合わせることができるようになります。ヒーラーたちは、互いの能力の足りないところを補い合い、治療能力を増幅することが可能になりました。また、状況に合わせて直接ヒーリングと遠隔ヒーリングを使い分けることによって、すべてのヒーラーが同時に奉仕活動に参加することができるようになりました。

そうした中で「日本スピリチュアル・ヒーラーグループ」を発足させ、その存在と活動内容を対外的に公表することになりました。「スピリチュアリズム普及会」のメンバーによるヒーリングのボランティア活動は、こうしたプロセスを経て現在に至っています。

スピリチュアル・ヒーラーとしての霊的修行

私たち「日本スピリチュアル・ヒーラーグループ」のヒーラーたちは、常に治療能力を高めることを自分たちに与えられた使命の一つと考えています。そしてこれからも、良きヒーラーを目指して修行を続けていきたいと決意しています。

自分たちの治療能力が高まれば、それだけ多くの人々を助けることができるようになります。苦しみから解放してあげられるようになります。また、人間として霊的成長をなすことができれば、高級霊たちは、よりいっそう私たちを道具として用いてくれることでしょう。それによって霊界から多くの援助を得て、さらに強力に治療を推し進めることができるようになります。

私たちに限らずヒーラー(治療師)になるためには、あるいはヒーラーとしての能力を高めるためには、厳しい修行が要求されます。スピリチュアリストとして出発した私たちは幸いなことに、「ヒーラーとしての霊的修行とは、どのようなものであるか?」を初めから明確に知ることができました。世間では、断食や水行・滝行などの“肉体行”を修行と考えますが、そうしたものはすべて無駄とは言えないまでも、ヒーラーとしての修行の本質ではないことを理解していました。

肉体行より、もっと重要な修行とは「霊的次元の訓練」です。それは霊主肉従のための努力(霊的自己コントロールの努力)をすることです。そして自分の心の中から利己心を取り除き、純粋な利他愛を持つようにすることです。それがヒーラーとして、最も大切な霊的修行の内容です。したがってスピリチュアル・ヒーラーとしての“霊的修行”とは、スピリチュアリストとしての日常生活・霊的な生き方そのものと言えます。一時的な緊張が要求される肉体行だけでは、決して霊的治療能力を伸ばすことはできません。

ありがたいことに私たちは、初めから「霊的次元の訓練(修行)」に専念することができました。先に述べたように、スピリチュアリストとして歩み始めた当初から自分はヒーラーになるのだと思っていた者はいません。良きスピリチュアリストになること、良き霊界の道具として人々のために奉仕することだけを願って歩んできました。そうしたスピリチュアリストとしての当たり前の努力が、そのままスピリチュアル・ヒーラーになるための霊的修行の道となっていたのです。そしていつの間にか“スピリチュアル・ヒーラー(スピリット・ヒーラー)”になっていました。